寺社仏閣がひしめく京都御所の近く、細い路地が入り組んだ地区に、仏師 三浦耀山の工房兼自宅がある。
簾や風鈴が似合う風情ある古い町屋を改築したという工房で出迎えてくれた三浦仏師は、藍染めの作務衣姿と時折見せる鋭い眼光が印象的だ。
会社員から仏師に転向という異例の経歴を持つが、長い修行を経せいか、はたまた生まれ持った気質のためか、サラリーマン時代の姿は想像もつかない。
元来好きだったという彫刻と仏像の違いや、仏像へのこだわりを尋ねると「仏像制作で重視するのは、独自性よりも人々が仏様に親しみを持ってくれること」と断言。これからの仏師のあり方を垣間見た気がした。
様ざまな工具が綺麗に整頓された工房から生み出される洗練された仏像の姿は、優しく、凛々しく、繊細かつ滑らかで、私たちを静かに見守る慈愛に満ちた雰囲気をたたえている。
商品番号:590-092
154,000円(税込)
商品番号:590-049
1,650,000円(税込)
商品番号:590-032
5,500,000円(税込)
商品番号:590-090
165,000円(税込)